平成22年2月発行第19号

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こんにち いつもお世話になっております。

今年度第一号、はりきって書きますので、皆様、

どうか今年もよろしくお願いします。

 

 

◎是非、行って見て下さい・・・!!

今月も、先回お約束した通り「京都編第3回目」ということでお届けいたしますが、実はここが一番感動した所なのです。

それは、歴史に関する事なのですが、子供の頃は歴史など全く興味が無く、修学旅行で清水寺を見ても「高っいなー、落ちたら死ぬなー」とか、仁王像を見ても「顔が怖すぎる」と思ったくらいで、思い出といえば、奈良公園で鹿にせんべいをやった事と旅館での枕投げくらいしかありませんでした。しかし、大人になり大河ドラマを見るようになってから「そーだったのか」と歴史の面白さに目ざめ、興味を持つようになりました。

そんな時、京都行きが決まり、限られた時間の中でどこを観光するのか決めるため、早速、短い家族会議を開きました。

私は龍馬資料館や二年坂の辺を見たくて八坂神社方面を、息子はもう一度修学旅行で行った金閣寺を、という事で、時間的にもこれくらいしか回れないと思っていたら、嫁がダダをこね「どうしても新撰組!」と石のように決意を固め譲りません。こうなったら従うしかないのが我が家の掟なので、渋々スケジュール調整し、[新撰組ゆかりの地探索コース]へ行く事になりました。

当日、コインパーキングに車を止め、歩くこと5分。まず、壬生寺(ミブデラ)へ行き、隊士のお墓にお参りし、それから新撰組(その頃は名前が有りませんでした)が関東から出てきて最初の宿舎となった、八木家へ。写真のこの旗、段だら模様に「誠」の一文字。写真は、八木家の門前です。入口で一人1000円を払い(茶菓子+館内説明料)中に入ると、係の女性が、臨場感タップリに説明をしてくれました。聞いているうち、ここは当時のままの姿で残っている事、そして今いるこの部屋は初代隊長「芹澤鴨」らが寝泊まりしていた部屋だという事等がわかり、感慨深いものがありました。

話は進み、会津藩から、素行の悪い「芹澤鴨を討て」と命令を受けた近藤らは、芹澤を酔わせ、寝ている隙に暗殺する計画を立てました。

実行当夜、この部屋には男女4人で寝ていましたが、当時は電気もなく真っ暗で、誰が誰だかわかりません。とにかく手当たり次第に斬りつけ、男女2人は即死、芹澤も飛び起き隣の部屋に逃げ込もうとしたとき、そこにあった文机につまづいて転んだところをめった切りにされたのですが、説明の最後に

「ところで皆さん、鴨居の刀傷とこの文机はレプリカではなく本物で、当時のまま残っているのですよ」という話を聞いた瞬間、鳥肌が立ち、目頭がジーンと熱くなってきました。

「本当にここでそんなことがあったのだ。この文机に・・・」

147年も前の出来事なのですが、今までドラマの中でしか知らなかった新撰組の事が、急に身近に感じた出来事でした。

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文机                  鴨居の刀傷